更年期という時期は、環境が大きく変化する時期と重なるので、うつの症状を発症し易い時期であります。
それが更年期障害から起きているものか、精神科の範囲の中での状態なのかという違いをみきわめなければなりません。
更年期によって起こるこのかどうかを調べるには、その症状が出ているかどうかの違いによります。 例えば、ほてりやめまいや動悸や発汗などという状態が現れているとすると、更年期からのうつといえます。
自己判断での違いはこのようなところですが、違いがはっきりわからない場合は、女性外来、更年期外来で診察を受けた方が違いがはっきりするでしょう。
病気としてのうつ病は、脳の栄養不足から発症すると考えられています。 脳の神経細胞の先端にある部分から体の働きを活性化する神経伝達物質が放出され、それをシナプスという受容体が受け止めて情報が伝達されて感情や思考がスムーズに活動します。
伝達物質の主な成分はたんぱく質となっており、ストレスや栄養不足などで伝達物質が造れなくなると、感情や思考が鈍くなるので、発症するというのがの違いとなります。
これらだけでも紛らわしいものですが、さらに間違えやすい他の病気もあります。 慢性疲労性症候群という病気です。 原因不明の激しい全身倦怠感と状態が数日間続きます。
日常生活に支障がでるくらいで、うつ病との違いは日中、夜間、屋内外の違いで症状が出ることはありません。 また、最近効く事が多くなったパニック障害の症状もうつの症状が現れますが、根本的に違いがあります。