家族との絆がとても大切です。

過疎的な気持ちが始り

更年期を迎える年代は、周りの人達にも変化が出で来る時期です。 一番身近な家族の場合、親の介護、親の他界、夫の単身赴任、子どもの進学や就職と独立などです。 今まで一つの束のようになっていた状態が、少しずつ離れてバラバラになっていく時期です。

そんな離れてしまう家族に対して、自分だけがという過疎的な気持ちになり、誰にも話すこともなく気持ちをしまいこんで飲み込んだ、そんな母親は多いのではないでしょうか。 そんなことからうつという状態が始まっていくのです。

いつも気持ちが家族に向いていて、自分のことより皆のことを第一と思っていた母親の方が、更年期という時期で、よりいっそう孤独感は大きいのかもしれません。 そんな状態の母親たちのことを「空の巣症候群」といいます。

家族の支えの理解が必要

空の巣症候群でうつの母親の様子を聞く事ができました。 日中も体がだるく、少し動くと疲れるということり繰り返しの毎日で、家の仲はゴミの山だったと言っていたそうです。

家族の話では、本人は何もしたくない、目標もないというのです。 この状態が続くと完全にうつという状態になるそうです。 ただでさえ、更年期の女性は情緒不安定で、うつの状態だったかと思うと急に笑い出す、泣きだすということもあるようです。

それを妻は、あるいは母親は今、更年期でうつで辛い思いをしているんだという家族の認識と理解がなければ、母親は立ち直れません。 支えて上げられるのは、家族という絆だけです。

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